はじめてのソロデイキャンプ【岩洞湖家族旅行村】

盛岡市からそう遠くない場所。というか、ここも盛岡市か。

本州で一番寒い場所とい異名を持つ盛岡市薮川。

昭和20年に氷点下35度を記録。

ここは冬だけじゃなく夏もひんやりした空気で満ちた場所なんです。

 

キャンプサイトから湖を望む

受付を済ませてからフリーサイトへ移動。

ここのフリーサイトは無料で使えるほか、薪も無料で使わせてもらえるのだ。もちろん、タダで使わせてもらえる分だけ次に来る誰かのために薪を多めに割って置いておくなどの配慮は忘れないようにしたい。

上の写真では対岸に見えるが、小さな湾となっていて向こう側には受付となる施設、有料のオートサイト、テニスコートに遊歩道などがあり、ゆったりと過ごせる施設になっている。

こちら側は施設のうえでは向こう岸よりも充実度合いは劣るとはいえ、気持ちの良い静かな林間サイト。木々の間から差し込む日の光を浴びながら湖面を渡ってくる涼しい風に思わず至福の時間を感じずにはいられない。

 

暫くタープの下で寝転がり、のんびりと時間を過ごした後で食事の用意をする。

まずは火起こしから。初心者の私は着火剤を使っての火起こし。DAISOで購入したステンレス製のカトラリーラックの中に着火剤と炭を入れ、横に開いた穴から火をつける。100円で買える便利な道具です。

炭に火が付いたらメスティンでご飯を炊く。研いだ米と水を入れたメスティンを火にかけると暫くの間はすることがない。私は自宅から持ってきた本に手をやる。地元岩手の芥川賞作家・若竹千佐子の小説「おらおらでひとりいぐも」である。

米が炊き上がるのを待ちながら読書

やがてメスティンの蓋がゆっくりと持ち上がっては蒸気を吐いて沈み、またゆっくりと持ち上がっては沈む。そんなことを繰り返すようになる。産業革命の頃の技術者はこんなものを眺めながら蒸気機関というものを思いついたのかもしれないな。

 

米が炊けたら今度はおかずの用意に取り掛かる。

とは言え、こちらはアウトドアの初心者。難しい料理は勘弁願うこととして、最も単純で最もキャンプらしいおかずを用意することとした。スーパーで買ってきた味付け済みの肉。単純すぎるほど単純な、料理とは呼べないようなものではある。しかし、それだけに第一回のキャンプには相応しいともいえるでしょう。

湖を眺めながら肉を焼く

これだけで十分に満たされる。勿論、品数がもっと多い方が幸せなのかもしれないが、この美しい景色と止まない蝉時雨が幸福感を何倍にも増幅させるのだった。

 

youtu.be